尿管結石というと、しっこの出口近辺のあそこに石がはいりこんで暴れ、地獄の苦しみをするのであろうと恐怖する人類がほとんどと思われるがさにあらず。
腎臓でできた石っころが膀胱へ結ぶ管へポロリと落ちて、ポロリというといい響きだがさにあらず。
これはこれで激痛であって、歯痛、出産に並び称される痛みという。
「という」とか他人事みたいに言うなよ俺。
13日にこの欄で、腰がすごく痛い。乗り鉄は無理だ。などと書いたが、腰痛の原因はスペーシアではなく両毛線のおんぼろ車両のせいでもなく、ましてや乗れなかったりょうもう号のせいでもない。この尿管結石のせいだったのだ。
実は13日の朝も激痛で、出社を躊躇ったのだが、電車に乗ってこくりこくりしているうちに治ってしまった。
で、19日の朝5時頃。同じ痛みが左の腰に起きた。
この痛みの表現というのが小さい頃から非常に苦手で、小学4年生のある日。目にごみが入ってとれないような痛みがあって保健室へ行くと、
「ごろごろするの?」
って聞くから、
「ごろごろはしません。そもそも『ごろごろと』は何事であるか。雷でもあるまいし。意味が余には測りかねる」
と言い返して保健室を追い出されたこともある。
今思えば「ごろごろする」が「目にゴミが入ったとき」の表現であったのだ。
で、この腰の痛み。ギックリ腰やアレの励みすぎ、地下の暗い部屋に閉じ込められてKKK団のような頭巾をかぶった人に鞭打たれながら肉体労働をした際の腰痛など、さまざまな腰痛を経験した筆者であるが、これは肉体疲労からくるものではなく、内臓からくるもの。
との感覚を得たものの、だからといって、ここに例えば「ケクケクするような痛みであった」などと嘘を書く事ができない。
とにかく痛い。座っても痛い、立っても痛い、歩いても痛い、仰向けもうつ伏せも痛い、エロいことを考えていても痛い、何も悪いことしていないのに痛い。
13日のときのように会社に来ても痛みが引かない。むしろひどくなる。
なので会社近所のK段クリニックに行った。内科系の医者だ。
そこは病院だ。やっぱり。
「症状を書いてください」
「痛いです。腰です」
「腰痛でしたらほかの病院を紹介します」
「でなくて、内臓から来てると思うんです、これは」
「はあ、ではお待ちください」
「あの、痛いからきてるんです。耐えられないんです。待てないです」
というにもかかわらず、「はい」と言われそのまま待たされる。
3人の患者が待っている。こいつらより絶対俺が苦しいと思う。
ようやく俺の番。
いつから痛いのかどのへんが痛いのか、どう痛いのかなど聞かれる。
なにやらドイツ語で書き込んだうえに、辞書のようなものを調べ始める。
「痛いんです。まず、痛みをなんとかしてください」
「ああ、はい」
まだ、なんか書いている。「セデス無効」などと。さっき俺がそういったからだけどさ。もういいから。
さらに激痛に耐えながら5分ほど待つ。
点滴を受ける。「すごく強い痛み止め」とのこと。30分経過で点滴終了。
全く変わらず。
あの、痛いんですけど。全然変わらないんへど。へどもど。
起き上がると朦朧としている。強い薬だというのは分かる。
「はい、では検査します」
あのねえ。痛いって言ってんじゃん。
「でも」
でもじゃねえよ。
看護婦一旦退場。医者に聞いてきたらしく再登場で、
「はい、では検査します」
聞いてんのかコラ。
「でも原因を調べないと」
原因の前にこの苦しみをなんとかしてほしいのに。
しかたないのでよろめきながらついていく。
エコー検査。
例のあれである。暗き部屋にてうら若き看護婦の姉さんと2人きり。ぬるぬるとした液体を塗られるあれである。世のおっさん全てが、これだけを楽しみに健康診断を受けるといわれるあれである。終わったところでぬるぬるを拭き取ってくれるところなんて、完全に風俗の風情のあれである。
以前私は、このエコー検査の順番待ちをしていたところ、ヒゲづらの男性看護師に呼ばれたために暴れているおっさんを目撃したことがある。殺伐とした病院で唯一の潤いであるあれ。
何を言っているのやら分からない若人や女子のために似たような例を挙げると、美容院のシャンプー、歯医者のクリーニングがある。ちちがでかければ接触のチャンスさえある。
えっと、何の話だっけ、
そう、エコー検査。
しかも、看護婦さんがしれっと済ました美人である。健常者であれば自分のポール君が蠢かぬよう耐えるところだが、そんな場合ではない。
残念ながら全く楽しむどころではなかった。
「次は血液検査です」
しかもまた待たされる。
血液検査で血を吸いとられながら、さすがにぶちギレすると伝わったのか、次のレントゲンの待ち合いで最初の医者登場。
「大丈夫ですか」
「全然大丈夫じゃないです」
「腎臓結石の疑いがありますので、救急で近い病院の泌尿器科に行ってもらきます。すぐに紹介状を書きます」
エコー検査の結果を見た診立てのようだ。やるじゃねえか、あの美人。このクリニックには二度と来たくねえが、あいつにだけは会いに来てやってもいいぜ。
なんてことは全然思ってない。この時点でこの病気を俺は知らない。何だか凄いことになってきた、手術して入院か、入院1日いくら保障の特約付きのあの保険の証書はどこにしまってあったか、などと考えていた。
そう考えたので会社に荷物を取りに行く。といっても大事なのは携帯ぐらいだったのだが。
戻ってくると封筒を渡される。救急と書いてある。
救急車が来てつれていってくれるのだろうと、立っていると。
「近くですし、すぐ分かりますのでタクシーで行ってください」
行ってください。
てめえで勝手に行けということだ。
このあたりになると痛みはピークに来ている。脂汗が出る。
脂汗などここ最近、朝にちゃんと出ずに電車の中で我慢(うんこの話ね)ぐらいしかない。
痛みで脂汗など高校のときの盲腸以来か。
もう、びっこを引くぐらいの痛みに耐えながら、クリニックを出る。
反対方向なので道を渡る。
こういうときに限ってタクシーは来ないものだが、ほとんど待たずに空車が来る。
「東京T信病院」
「えっと、ここからだとどうやって行きますんですかね」
知らねえのかよ。近くの誰でも知っている病院だって言ってたぞK段クリニックのねえちゃんは。
幸い紹介状の封筒に地図が出ていたので渡す。
ふむふむ、ああ、などと言って走りだす。
てめえ、ここで俺が死んだら一生このタクシーに取り憑いてやるからな、
などというのは後で考えたことであって、そんな余裕は全然ない。
逓しん病院に到着する。お釣りをもらうのももどかしい。
「お客さん、つらそうですね。へへ」
へへってなんだよ。へへって。辛いよ。つらくていたいからてめえにカネ払ってここまで乗ってきたんだよ。へへってテメエ、ぶちころす、この石とれたらテメエの尿管に尿道に、管という管に3センチぐらいの石つめこんでやる。
というのも後で考えたことで、半笑いのタクシーを捨てて病院入り口に立っていたねえさんに、
「あの、紹介状が、救急で」
などとろれつの回らない口で案内を乞う。
「なんですと、ストレッチャーを持ってきたまえ、緊急だ、エマージェンシーじゃ」
つて、何事かとほかの病人が見守る中、ガラガラガラと処置室へ、
とはならない。
そこは病院だ。やっぱり。
「紹介状をお持ちの方の窓口はこちらです」
と、普通にスタスタと歩き出す。
だからさあ、死にそうに痛いんだってばよ。
その窓口も窓口で、
「初めてですか」
ってね。初めてだから紹介状持ってんだろうがよ。
「こちらにお書きください」
ってね、もうね、僕は字なんて今書きたくないのよ。
泣きたくなりながら自分でも読めないような何かを書きなぐって渡す。早く速く!
で、
「座ってお待ちください」
見ていると、なにやらもたくさと書類を処理したりなんだりかんだりくんだりしている。おまえそれ今必要か、俺をさっさと泌尿器科につれていくのがお前の仕事じゃないのか。その書類は俺の痛みとどちらが大事だこのやろう。
などと五分は待たされた。
出てきたねえちゃんにキレる。
「はやくしてくださいよ。痛いって言ってるじゃないですか」
「あの、泌尿器科へ」
「すぐ診てもらえるんでしょうね」
「連絡はいってますから。こちらです。あの、歩けますか」
歩けるかどうかの心配してんなら、書類の処理なんて後回しにしてつれていけよ。
「なにしても痛いんで歩けます」
泌尿器科ではさすがにあまり待たなかった。
ちゃきちゃきな感じの若い看護婦が、
「痛かったでしょう、坐薬とかしました?」
「点滴やったんですけど効かないです。痛いです」
そうしてようやく処置室のような部屋に連れていかれる。
「ちょっと、楽な格好して待っていてください」
「楽な格好なんでないです」
そう返すと看護婦ちょっとムっとする。すぐ何かを取りにいく。
戻ってくる。
「お尻をこっちに向けて出してください」
坐薬をやるようだ。もうどうにでもしてくれという気持ちなので尻を出す。
つるりと看護婦さんの指が入る。
はうっ
などと言う暇もない。
即座に。
「奥に入れます」と言うが早いか、看護婦さんの指がさらに奥へとずるりと入る。
これは、
プロの技だ。
それは肛門と直腸の構造を知り尽くした神の指だ。
などと感服しているが、痛みがすぐにひくわけではない。
「うつぶせで寝てください。(お尻は)出したままでいいですから」
いい年になって大事な何かを失って尻を出して泣いている図のように見えると困るので一応パンツとジーパンを引き上げてうつ伏せになる。
その部屋はエコー検査の部屋だったようで、違う部屋のベッドにうつされる。
だんだん痛みが引いていくのが分かる。うつらうつらする。
となりの処置室から声がする。
「おじいちゃん、この大きな傷跡はなんの手術の跡?」
なんだろう。気になる。
しかしおじいちゃんの声が聞こえない。固唾を飲んで見守る医者と看護婦の図が浮かぶ。
「千葉の」
ようやくおじいさんから発せられた言葉は地名。千葉で何があったのか。
傷跡を聞かれて地名を応えるおじいさんの壮絶な人生が想像されるが、そうやっているうちにまたうつらうつら。一時間以上は寝かせてくれただろうか。最初からこういう処置が欲しかった。
CTスキャンをとり、パソコンの画像を見せてもらう。お腹から股にかけての輪切りの画像が見える。
「はい、ここが左の腎臓、もう少し下に行くとほら」
白い玉っころが見える。
拡大して、矢印をあて計測すると3.74ミリと出ていた。
処置は。
水いっぱい飲んでおしっこしろ。痛くなったら坐薬入れろ。
という単純なものだった。自然に出てくるのを待つと。
そうしている間に、先程ほどではないが少し痛みがぶりかえしてくる。
もう1本坐薬を頼もうか。
いや、
今面している医者は俺より一回り若そうなメガネの細面のにいちゃんだ。こいつにはやられたくない。やられるなら先程の坐薬クイーン様にお願いしたいが、名前を知らない。
次はいつ来ればいいんでしょうか。
っつったら来月だって。
案外お気楽。
次回も痛いふりして坐薬女王様をご指名しようと思う。
2010年10月24日
2010年10月13日
遥かなるりょうもう
昨日の話。
群馬県の県庁にちょいと用事があったので旅に出た。
調べると中央線で東京まで行っちゃって新幹線に乗るのと、
武蔵野線の大宮に入っていっちゃう列車を使って在来線で行くのと、発着時刻が変わらない。
なので珍しい大宮行きの武蔵野線に乗る。すげえ混んでいる。
武蔵野線は首都圏をぐるりと回る。放射状の主要路線に遠慮してか駅名はどいつもこいつも北府中、西国分寺、新小平、新秋津、東所沢、北朝霞、、、と、北だの新だの西だの東だのついてなかなか奥ゆかしい、とゆうかマイナー感たっぷりで好ましい。(でも新座は「シン・ザ」と読まないように)
漫然と乗っていると西船橋、果てはぐるっと回って(京葉線)東京につれていかれてしまうが、快速むさしの号ってのがあって、こいつだけは何の気まぐれか東北線に乗り入れる。車両は、なんというのか知らぬが、高尾以遠の中央線で見かける青い古いタイプのやつ。ボックス席に無理やり尻をねじ込んで座る。
西国分寺に5分遅れで入線。大宮での高崎線への乗り換えが4分ぐらいしかなかったので焦るが、運転士が張り切っているんだかなんだかで、ものすげえガタゴト加速して大宮に定刻で到着。到着時のアナウンスは少し誇らしげだった。
高崎線は前何両かを籠原に置いてきぼりにするのは以前乗って知っていたので、ちょい後ろに乗る。無事高崎に到着。前橋には両毛線という、おそらく毛が生えた電車に乗り換える。
ホームには昔「湘南電車」と呼んでいたオレンジと緑のラインのやつが止まっている。毛は生えていない。ドアは手動。渋い。うつらうつらしていたら新幹線でやってきた凪部長と偶然合流。新前橋駅下車。駅前になんもないので一服してタクる。
県庁の仕事が終わって、前橋駅に出る。駅周辺の適当なうまいもの屋で群馬めしでもしゃらくさく頂こうとの腹だが、なんにもない。
これがほんとになんにもない。
昔は栄えたであろう駅前商店が寂れたとかそういうのではなくて、最初からなにもなかったような荒涼としたなんにもなさ。あるのは豆腐屋ぐらいだ。おからを無料で置いていた。県庁所在地のJRの駅なのに。そりゃ、JRの駅って田舎の方行くと繁華街から離れてはいるものだが、それにしてもなさすぎ。駅構内にマックがある程度なのだ。仕方が無いので15分ほど歩いてちょっとしたモールのようなとこで水沢うどんを食う。
さて、お楽しみはこっからだ。
なんのための旅(日帰り出張だけど)か。
決まっている。電車に乗るためだ。乗ったことない路線の電車に。ここまで来て、のほほんと高崎に戻って新幹線で効率よく帰社する愚民の平民の、常識とか効率に縛られた脳は私にはない。
東武のりょうもう号に乗りたい!
これが今回の主眼なのだ。
前橋から再び両毛線に乗る。高崎方面ではなく、逆の小山行きに乗る。
両毛線知らずのために一応解説すると、両毛線というのは群馬県の南部を東西に走る県の主要都市を結ぶ幹線だ。東京では天下に君臨する中央線に相当すると言っていいだろう。
これで伊勢崎に出て、そっから東武伊勢崎線の特急りょうもう号浅草行きに華麗に乗り込むのだ。
中途半端な色に塗装され、窓が汚れ、蛾がたかっている両毛線の車両に乗り込む。蛾ぐらいなんだ。小さいころ八高線で社内のカメムシに悩まされたではないか。
座ってどれどれと検索してみると、伊勢崎駅で1時間ぐらい待たないとりょうもう号に乗れない。しかも伊勢崎から太田まで普通の東武電車に乗る必要がある。
いかんではないか。
もう東京に戻るのは諦めて赤城の山に登って月でも眺めようかと嘆息していると、凪部長が的確かつ斬新な転進計画を進言した。さすが群馬県出身。中島飛行機のお膝元。その嗅覚は零式戦闘機並み、視点の的確さは百式重爆撃機・呑竜並みに研ぎ澄まされているのだ。そして両毛と東武の匂い濃く漂よわせてこの男はこう言い放った。
「このまま乗って栃木まで出て、そっからスペーシアに乗りましょう」
どういうことかというと、単純化すると、浅草を出て北に進む東武の幹線はY字になっていて、Yの上左っかわが伊勢崎駅に、右っかわが栃木駅を経由して日光・宇都宮方面へ行く。そのY字の左側の線を諦めて右側の路線で帰京しようというのだ。この路線には「きぬ」とか「けごん」といった色っぽい名前の特急が走っていて、温泉やら酔っ払いの匂いを車内に積めこんで首都圏に突入する。とんがった車両が導入されてからスペーシアって愛称になっている(いいかげんな知識)。まったく思いつかんかった。
今回新たに塗りつぶされた脳内路線図。
両毛線高崎-栃木、、アレ、あと2駅乗ったら全線制覇だったよ。
って、ちょっと待てよ。日光線の特急って浅草-鬼怒川間乗ったことあるな。
ってことは新規は両毛線だけか。
ああ、伊勢崎線のりょうもう号に乗るのはいつのことになるやら。
沿線に全く用も縁も無い。
そういうわけで、仕事の用事は群馬なのに、栃木から帰って参りました。
ええ、その通り。阿呆です。
電車に乗りすぎて今日は腰がすごく痛い。乗り鉄は俺には無理だ。
群馬県の県庁にちょいと用事があったので旅に出た。
調べると中央線で東京まで行っちゃって新幹線に乗るのと、
武蔵野線の大宮に入っていっちゃう列車を使って在来線で行くのと、発着時刻が変わらない。
なので珍しい大宮行きの武蔵野線に乗る。すげえ混んでいる。
武蔵野線は首都圏をぐるりと回る。放射状の主要路線に遠慮してか駅名はどいつもこいつも北府中、西国分寺、新小平、新秋津、東所沢、北朝霞、、、と、北だの新だの西だの東だのついてなかなか奥ゆかしい、とゆうかマイナー感たっぷりで好ましい。(でも新座は「シン・ザ」と読まないように)
漫然と乗っていると西船橋、果てはぐるっと回って(京葉線)東京につれていかれてしまうが、快速むさしの号ってのがあって、こいつだけは何の気まぐれか東北線に乗り入れる。車両は、なんというのか知らぬが、高尾以遠の中央線で見かける青い古いタイプのやつ。ボックス席に無理やり尻をねじ込んで座る。
西国分寺に5分遅れで入線。大宮での高崎線への乗り換えが4分ぐらいしかなかったので焦るが、運転士が張り切っているんだかなんだかで、ものすげえガタゴト加速して大宮に定刻で到着。到着時のアナウンスは少し誇らしげだった。
高崎線は前何両かを籠原に置いてきぼりにするのは以前乗って知っていたので、ちょい後ろに乗る。無事高崎に到着。前橋には両毛線という、おそらく毛が生えた電車に乗り換える。
ホームには昔「湘南電車」と呼んでいたオレンジと緑のラインのやつが止まっている。毛は生えていない。ドアは手動。渋い。うつらうつらしていたら新幹線でやってきた凪部長と偶然合流。新前橋駅下車。駅前になんもないので一服してタクる。
県庁の仕事が終わって、前橋駅に出る。駅周辺の適当なうまいもの屋で群馬めしでもしゃらくさく頂こうとの腹だが、なんにもない。
これがほんとになんにもない。
昔は栄えたであろう駅前商店が寂れたとかそういうのではなくて、最初からなにもなかったような荒涼としたなんにもなさ。あるのは豆腐屋ぐらいだ。おからを無料で置いていた。県庁所在地のJRの駅なのに。そりゃ、JRの駅って田舎の方行くと繁華街から離れてはいるものだが、それにしてもなさすぎ。駅構内にマックがある程度なのだ。仕方が無いので15分ほど歩いてちょっとしたモールのようなとこで水沢うどんを食う。
さて、お楽しみはこっからだ。
なんのための旅(日帰り出張だけど)か。
決まっている。電車に乗るためだ。乗ったことない路線の電車に。ここまで来て、のほほんと高崎に戻って新幹線で効率よく帰社する愚民の平民の、常識とか効率に縛られた脳は私にはない。
東武のりょうもう号に乗りたい!
これが今回の主眼なのだ。
前橋から再び両毛線に乗る。高崎方面ではなく、逆の小山行きに乗る。
両毛線知らずのために一応解説すると、両毛線というのは群馬県の南部を東西に走る県の主要都市を結ぶ幹線だ。東京では天下に君臨する中央線に相当すると言っていいだろう。
これで伊勢崎に出て、そっから東武伊勢崎線の特急りょうもう号浅草行きに華麗に乗り込むのだ。
中途半端な色に塗装され、窓が汚れ、蛾がたかっている両毛線の車両に乗り込む。蛾ぐらいなんだ。小さいころ八高線で社内のカメムシに悩まされたではないか。
座ってどれどれと検索してみると、伊勢崎駅で1時間ぐらい待たないとりょうもう号に乗れない。しかも伊勢崎から太田まで普通の東武電車に乗る必要がある。
いかんではないか。
もう東京に戻るのは諦めて赤城の山に登って月でも眺めようかと嘆息していると、凪部長が的確かつ斬新な転進計画を進言した。さすが群馬県出身。中島飛行機のお膝元。その嗅覚は零式戦闘機並み、視点の的確さは百式重爆撃機・呑竜並みに研ぎ澄まされているのだ。そして両毛と東武の匂い濃く漂よわせてこの男はこう言い放った。
「このまま乗って栃木まで出て、そっからスペーシアに乗りましょう」
どういうことかというと、単純化すると、浅草を出て北に進む東武の幹線はY字になっていて、Yの上左っかわが伊勢崎駅に、右っかわが栃木駅を経由して日光・宇都宮方面へ行く。そのY字の左側の線を諦めて右側の路線で帰京しようというのだ。この路線には「きぬ」とか「けごん」といった色っぽい名前の特急が走っていて、温泉やら酔っ払いの匂いを車内に積めこんで首都圏に突入する。とんがった車両が導入されてからスペーシアって愛称になっている(いいかげんな知識)。まったく思いつかんかった。
今回新たに塗りつぶされた脳内路線図。
両毛線高崎-栃木、、アレ、あと2駅乗ったら全線制覇だったよ。
って、ちょっと待てよ。日光線の特急って浅草-鬼怒川間乗ったことあるな。
ってことは新規は両毛線だけか。
ああ、伊勢崎線のりょうもう号に乗るのはいつのことになるやら。
沿線に全く用も縁も無い。
そういうわけで、仕事の用事は群馬なのに、栃木から帰って参りました。
ええ、その通り。阿呆です。
電車に乗りすぎて今日は腰がすごく痛い。乗り鉄は俺には無理だ。
2010年10月1日
牛乳gkgk
ツイッターをやっとると牛乳gkgkといったつぶやきをよく見る。
分からない。
ほかにも
ジンジャーエールgkgk
ドトールでgkgk
コーヒーなうgkgk
午後の紅茶ミルクティーgkgk
マックでバナナシェイクgkgk
もう、全然分からない。なんだgkって。何かの略か。
gkといえばすぐ浮かぶのがゴール・キーパーだよな。
牛乳ゴールキーパーゴールキーパー。
マックでゴールキーパーゴールキーパー。
ツイッターではゴールキーパーが盛んなのだろうか。
ぐぐったら、GKってのはソニー(SCE)の社員の俗称、SCEの狂信的支持者だそうで。ゲートキーパーズでGK。hatenaによると
--------
インターネットの掲示板やblogで他社製品を貶すと同時に、ソニー製品を褒め購入を薦める宣伝工作に日夜勤しんでいる。
ときには、ソニー製品に対して不具合報告のあった掲示板やblogに出向いて、コメント欄を荒らす実力行使も厭わない。
部隊として実在するかどうかは不明だが、ソニー管理下のホストからのアクセスにより、上記の行為が行われていたことは事実である。
--------
だそうだ。
コーヒーやジンジャーエールや、マックでやドトールにおいてまで何やってんだソニーの宣伝工作部隊は、ってことだろうか。gkgkだから二人一組の行動なのか。恐ええソニー。
同じように、
エッセルスーパーカップに自家製ラムレーズンのせてmgmg
mgmg唐揚げうまうま
もう、ツイッターはこんなんばっかだ。
なんて読むんだよ。mgったらミリグラムだろうよ。食べ物計ってんのか。
唐揚げミリグラムミリグラム。ミリグラムじゃ足らないよ。もっと食べようよ。
ってことはkgkgもあるのか。
自家製ラムレーズンのせてキログラムキログラム。そんなに食べるなよ。
なんてね。
gkは
飲み物+gkgkだから、あれでしょ、擬音。飲むときの。
で、何て読むのだろうか。ジーケージーケーか。
コーヒーをジーケージーケーと音を立ててすする。
「もう、お父さん、ジーケージーケー音立てて飲まないでよ」
違うか。
などと長い事書いたけど、嘘です。最初から分かってます。このぐらい分かりますよ。
ゲクゲク
でしょ。
牛乳ゲクゲク
ビールゲクゲク
マックでゲクゲク
ドトールでゲクゲク
スタバでゲクゲク
みんなゲクゲク
今日もゲクゲク
ゲクゲクと喉を鳴らしながら大口を開けて飲むカエルのような姿を想像してしまう。どうしてくれる明日もゲクゲク。
分からない。
ほかにも
ジンジャーエールgkgk
ドトールでgkgk
コーヒーなうgkgk
午後の紅茶ミルクティーgkgk
マックでバナナシェイクgkgk
もう、全然分からない。なんだgkって。何かの略か。
gkといえばすぐ浮かぶのがゴール・キーパーだよな。
牛乳ゴールキーパーゴールキーパー。
マックでゴールキーパーゴールキーパー。
ツイッターではゴールキーパーが盛んなのだろうか。
ぐぐったら、GKってのはソニー(SCE)の社員の俗称、SCEの狂信的支持者だそうで。ゲートキーパーズでGK。hatenaによると
--------
インターネットの掲示板やblogで他社製品を貶すと同時に、ソニー製品を褒め購入を薦める宣伝工作に日夜勤しんでいる。
ときには、ソニー製品に対して不具合報告のあった掲示板やblogに出向いて、コメント欄を荒らす実力行使も厭わない。
部隊として実在するかどうかは不明だが、ソニー管理下のホストからのアクセスにより、上記の行為が行われていたことは事実である。
--------
だそうだ。
コーヒーやジンジャーエールや、マックでやドトールにおいてまで何やってんだソニーの宣伝工作部隊は、ってことだろうか。gkgkだから二人一組の行動なのか。恐ええソニー。
同じように、
エッセルスーパーカップに自家製ラムレーズンのせてmgmg
mgmg唐揚げうまうま
もう、ツイッターはこんなんばっかだ。
なんて読むんだよ。mgったらミリグラムだろうよ。食べ物計ってんのか。
唐揚げミリグラムミリグラム。ミリグラムじゃ足らないよ。もっと食べようよ。
ってことはkgkgもあるのか。
自家製ラムレーズンのせてキログラムキログラム。そんなに食べるなよ。
なんてね。
gkは
飲み物+gkgkだから、あれでしょ、擬音。飲むときの。
で、何て読むのだろうか。ジーケージーケーか。
コーヒーをジーケージーケーと音を立ててすする。
「もう、お父さん、ジーケージーケー音立てて飲まないでよ」
違うか。
などと長い事書いたけど、嘘です。最初から分かってます。このぐらい分かりますよ。
ゲクゲク
でしょ。
牛乳ゲクゲク
ビールゲクゲク
マックでゲクゲク
ドトールでゲクゲク
スタバでゲクゲク
みんなゲクゲク
今日もゲクゲク
ゲクゲクと喉を鳴らしながら大口を開けて飲むカエルのような姿を想像してしまう。どうしてくれる明日もゲクゲク。
登録:
投稿 (Atom)