2012年5月30日

うわ、岳飛伝出ちゃったよ

うへえ。
【ねたばれ注意です】

北方謙三の水滸伝シリーズの話。これから読みたいって人は、
以下ねたばれですから。

「岳飛伝」なんて出てたのかよう。知らなかった。
う~ん。

買わなきゃいけないじゃん。
って、今Amazonでポチったけど。

読みたいからっていうよりも、コレクション的に。
「水滸伝」、「楊令伝」と全部単行本で買ってきかたらなあ。
まあ、前史の「楊家将」とその続編は後で文庫で買ったからあんまし威張れないけど。

太平記シリーズ、「三国志」と読んできて、北方謙三の語り口で歴史物ってのは大好きなんだけど。
とくに死に様がね。

例えばどんなのかっていうと、

北畠顕家が京都の尊氏をやっつけなきゃいけないんで、仙台あたりから急行するんだけど、走る人もいるわけで、がんばって走りすぎて、休憩したらそいつ死んでた、駆けているときにすでに死んでたとか、

水軍物で、みんなで一生懸命船漕いでたら、漕ぎ手が漕ぎすぎて死んでた、漕いでるときにすでに死んでたとか、

水滸伝の鄭天寿って人が、激闘が終わってなんとか生き残って、なんでか知らないけど楊令くんにお花を持って行こうと崖から乗り出したら転落死とか、

いや、こういう変なのだけでなくて、実際ハードボイルド歴史物って感じでとてもいいんだね。

でも、
「水滸伝」つながりはもう終わりでないの?って思う。
「史記」の方に集中したらいいんでないの。

「楊令伝」は、途中でけっこう飽きてたからなあ。
なんつうかワンパターン。
架空人物の名前を読者募集とかさ。しらけたな。
そんなんで人物への思い入れが低下してるから、
章が変わると、「えっと、こいつ誰だっけ?」ってしょっちゅうなるし。

梁山泊のみんなががんばるんだけど宋の童貫に滅ぼされる(水滸伝)
梁山泊の親玉の宋江に後を託された楊令が童貫に勝つ⇒でも毒盛られて岳飛と勝負して負けて死亡(楊令伝)

で、その岳飛が主人公ってことなんだろうけどね。
多少は梁山泊関係者出てくるんだろうけどさ。

よく知らんけど、歴史上は南宋の人で、一人でがんばって金と戦ったんだよね。
世界史でちょっと見たときはかっちょええおっさんやないかい、って思ったけどね。

その金も宋もモンゴル(元)に飲み込まれるから、
岳飛が終わったら次はモンゴルやるつもりかな。
だったら応援するけど。
北方謙三の文でチンギス・ハーンは面白そうだ。
だから岳飛はさっさと終わらしてほしい。田中芳樹も書いていることだし。