2009年12月14日

追)ラパパンパン

12月8日の記事「ラパパンパン」の続き。

勝手に喫煙所にしている会社近くの小さな公園にて。
同僚の凪氏と。

俺:おう、凪か、生きてやがったか、この下郎が。
凪:んだと、てめえこそ、この死にぞこないが。
俺:せえな、めん玉刳り抜いて晩のおかずにしてやろうかクズめ。
凪:だこら、尻子玉抜いてカラスにくれてやるからそう思え。

という、いつもの一連の挨拶ののち、話題はクリスマスソングに。

俺:この時期クリスマスソングってのはどうにも我慢がならねえな。
凪:おうよ。そこらじゅうでかかってやがってよう。よくも爆弾テロに遭わねえもんだ。
俺:まったくだ。それでだ、例のラパパンパンな。
凪:ああ、ラパパンパンな。
俺:ありゃあどうもドラムの少年がうんたらって歌らしいぜ。
凪:するってえと、ラパパンパンってのはスネアドラムの音か。
俺:するでえな。今言われて気づいたぜ。
凪:相変わらずの大莫迦だな。死んで世間に謝れ。
俺:死ぬかぼけ。そんでな、どうやらクリスマスの心温まるお話の導入歌みてえなんだよな。
凪:ぺっ
俺:俺に唾吐くなよ。

という会話を経て、
そんなんでなくて、日本で昔からそういういい話系のあるじゃん、
ってことになって、笠地蔵。
どんな話だったかというと。


笠原典三は全く面白くなかった。
笠が売れないのだ。
街に売りに行くと、そこには由仁九良左衛門が量産したヒートテック笠とかいうのが売れに売れており、見向きもされなかった。
女子には、
ださ、超うける~
などと言われた。

帰り道には何も悪いことをしていないのに靴の紐がほどける、買った缶の伊右衛門茶の飲み口にヒゲがひっかかって抜ける田園都市線が遅れる、社民党の福島がテレビに出るなど、嫌なことばかり続く。
そこへ地蔵が6体並んでいた。

蹴っ飛ばすにも殴るにしてもそれらは固すぎた。
足を打撲し、拳から血を流して後悔していると、背中にしょった笠が邪魔になった。
呉れてやる。莫迦ばか。

といって笠を地蔵に被せ、足りなかった分は、血まみれの手ぬぐいをかぶせた。

その夜。

凪:なんだよ。普通の笠地蔵じゃねえかよ。恩返しに米俵とか食いもんとか地蔵さんが持ってきてくれんだろ。
俺:そう。そこでだ。先頭の地蔵がだな、鼓笛隊よろしく小太鼓持ってんの。
凪:で、打ち鳴らすと。
俺:ラパパン、プラパパン、ランパンパパラパラン。
凪:結局ラパパンパンかい!?


な、何が書きたいんだ俺!

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