2010年7月28日

うちのお爺さんが、とうとう肺気腫になっちゃって

赤坂で接待され、なんて豪華な身分じゃござあせんがね。
お帰りのタクシーまで用意されてしまって、タクシーチケットなんてもらってしまって。
もーしわけないので、使ったらきっと罰が当たって転んで擦りむいて雷に打たれて焦げる。
と思ったので、そのタクシーはTBS前辺りですぐ降りて、歩いて歩いて赤坂見附。

タバコも吸いたかったんだよね。
会食中の3時間近く。1本も吸っていない。酒のんでうまい料理食ってるのに。
食っている最中はあまり思わなかったんだけど、さいならして、開放された途端に猛烈に吸いたくなった。
ウィスキーのボトルが並んでいるような、カウンター中心のバー。
入り口近くに落ち着いて、エズラなんとかっつうバーボンを頼んで舐めて、ようやく一服つけていると、

暇なのか女性店員が話しかけてくる。
「お客さん初めてですか」

あいや、こう書くとなんだか風俗店っぽいが、普通のバーのカウンター越しに話している。

髪の毛脱色していて軽そうな感じだが、言葉遣いはまあ普通だ。一人で来た客には話しかける方針のようだ。二つとなりの席のおっさんとも別の女子がグラスを磨きながら話している。

で、その脱色女子。
「神奈川県みたく、県内のお店全部禁煙とかんなったら嫌ですよねえ」
「まあ、神奈川県の飲食店も完全無欠に禁煙ってわけじゃあなさそうだけどね。吸える方がいいわなあ」
なんて、まずはタバコの会話。周りを見ても吸っているおっさん多いし、全然大丈夫な店なんだろう。でも、したら、

「うちのお爺さんが、とうとう肺気腫になっちゃって」

それ、今する話か。

「私の姉がぁ、あ、爺さんのとこって、結構田舎だからタバコ、まとめてカートンで買うみたいなんですね、それで姉がカートンごと目の前で焼いちゃって、絶対吸っちゃだめって!」

だからそれ、今、あんたの目の前で3本目だかに火を付けている俺にする話か。

1 件のコメント: