2011年8月23日

高崎線烏川駅の謎

新潮「旅」ムック
日本初 ありそうでなかった正縮尺の鉄道地図
日本鉄道旅行地図帳 全線・全駅・全廃線 3号関東1

を読んでいた。
というより眺めていた。

暇だからな。

巻末に各路線の駅名および開業・廃止状況が一覧で出ている。
何の役にも立たん情報だが、眺める。だって、
暇だからな。

P21

駅名一覧 JR高崎線

倉賀野(開業1894/5/1)と高崎(開業1884/5/1)の間に
烏川という駅があった。
ちょっと異様だ。

開業日 1884/9/23
廃止日 1884/10/14(橋梁流出のため)

復活開業日 1885/7/14
廃止日 1885/8/4(橋梁流出のため)

復活開業日 1886/2/10
廃止日 1886/2/19(橋梁流出のため)

これ以降、復活していない。
そして本には、表にこのように列挙されているだけで、何の解説も載っていない。
だからこういうことだ。

1884年9月23日払暁・駅長挨拶:「お陰様をもちまして、高崎駅の隣の駅として、高崎駅から4ヵ月以上遅れてしまいましたが、ここに烏川駅が開業いたしました。あ、始発列車がやってきましたよ。皆さん拍手拍手」ワ~、( ゚Д゚ノノ"☆パチパチパチパチ、ドンドンドン、パフパフパフ→
約3週間後流出

「みなさんの砕骨奮励の努力により、あの悲しい流失から9ヵ月を経て、ようやくこの度、烏川駅は再び陽の目を見ることができました。涙涙」→
約3週間後流出

「あの悲劇から今回は僅か半年でございます。以前にも増した皆様のご尽力の成果により、こんなにも早く復活を遂げることができました。この烏川駅、三たびの開業でございます。私は、私は感涙に耐えません。おーいおいおい、おーいおいおい」( ゚Д゚ノノ"☆パチパチパチパチ 「よ、駅長!」「駅員!」「乗客!」「乗車券!」
→9日後流出

もう、3回目となると周辺住民はすっかり拗ねてしまって思ったことだろう。

「どうせまた流されちゃうぜ」って。
だから4回目は無かった。


なのかどうかは知らない。
ググっても、烏川に架かる橋はヒットするが、この悲劇の駅についてのページは見つからなかった。
誰か教えてほしい。
だって、

暇だからな。

2011年8月15日

マスジローさん


俺の誕生日なので会社周辺(靖國神社の近所)が大騒ぎだ。
というギャグを毎年言って周囲に引かれている。

誕生日なのは本当で、この日にお参りしたのは初めてだ。
本殿前には人がいっぱい並んでいたので写真の場所で礼して会社に戻った。
暑かった。

なんとなくこんな会話を。
「そういえば、参道に立ってるでかい人いるじゃん」
「ああ、マスジローね。夜中に歩きまわると白百合学園の女学生の間で有名な」
「そう。あの人、考えてみたら関東大震災のときも立ってたんだね」
「すげいな。踏ん張ったんだね。フムムって」
「高い場所にあるから大変だね」
「西郷どんも上野で踏ん張ったんだね」
「大変だね」

特にオチとか無し。

2011年8月11日

うちまつがい

ぷぷー、
ぷー、クスクスクス~

と隣りのS女史が笑っている。
何がそんなに可笑しいのかというと。

「だって、『四国戦力』ってなんなんすか。うはははは。げひひひひ」

なんのことだか分からない。
うどんと阿波踊りと龍馬とみかんが合わさった戦力ってことか。
強いのか弱いのかよく分からない。

四国電力って打とうとして四国戦力って打っちゃいました。自分で笑っちゃいますぅ」

なんだ、そういうことか。

「ああ。それだったら貴様、この間貴様がやっていた『百歩銀行』の方が断然に上だな。そんな銀行には預けたくない」
百五銀行の打ち間違い)

sikokudenryoku sikokusenryoku  sとdが隣だから分かる。

hyakugoginkou hyappoginkou  の場合は、

kやらgを飛び越して遥か彼方のpに右手の小指が伸び、
さらにppと連打するのが狂っている。
暑さで脳が腐って小指の制御が効かなくなったか。

でもなんてことはない。
hyakuhoginkou
とやったんでしょう。hとgは隣だ。

しかしだ。
今日の俺にそんなネタで勝とうなんぞ百万年早いわ。

「そんなで貴様は笑っているのか。俺の場合は『小林組』だ。参ったか!」
大林組の間違い)

oobayasigumi kobayasigumi
kの右斜め上にoはある。隣といえば隣と言えるかもしれないが、そんな打ち間違いするだろうか。
でも間違えたのだからしかたがない。
頭が腐っているのは俺の方だ。

ま、でも、
随分前の
モルガン・スンタレー(モルガン・スタンレー)
の脱力力(だつりょくりょく)には敵うまい。

実際ニュース送信で流しちゃったからね。で、スンタレーの人に半笑いで怒られたからね。

2011年8月4日

ワンダと巨像

昨日、
録画したリンカーンを見ていたら「俺の一品」みたいなコーナーがあって、
「俺のゲーム」をやってた。
今までやったゲームで俺はこれだ、みたいなのを各人が一つずつ出してちょっと語るという。
キャイーンの天野がモノポリー、ウドがマリオカート、雨上がりのどっちかがギャラガ、ダウンタウンの浜田がみんなのゴルフといった具合。
で、
松本人志が出したのが「ワンダと巨像」
うげ。
まさかこれ出してくるとは思わなかった。
松本人志ってやっぱ変わってるなと思う。

知らん人はこのタイトル見たら、
ワンダ君と巨像の触れ合いを描いたほわほわした温かストーリーみたいなイメージを抱くだろう。
さにあらず。
とても辛いゲームなのだ。
こんな感じで説明していた。

「主人公は騎士なんですよ。そんで、敵がごっつでかいねん。で、ケバケバしてる部分に掴めて登れるねん。ウワー暴れてな、つかんでないと落っこちるねん。やってると疲れてきてな、握力が落ちてしまう。俺のコントローラー握ってる握力も落ちんねん」

「やってると、敵の弱点がこう、ピカーと光ってな、そこ短剣を刺してやっつけんねんけど、血がどばー出てな、やっぱり暴れるから握力が」
みたいな説明をしている。

全くその通りなんだけど、この戦いの緊張感と辛さと不条理感が、みんなには伝わってない様子。

(以下俺の記憶、資料なし)
まず、主人公は広そうな空間に放り出される。見た感じ砂漠。かたわらには馬。
びょーびょー風が吹いている。BGM無し。
よくわからないので○ボタンだかを押す。
「アグロー!」
静寂の荒野に主人公の声が響く。ボタンを押すとアグロという名の馬が来るようだ。
呼ばれた馬が「何の用だ」という風情でこっち向く。ちょっといななく。

することが分からないのでもう一度ボタンを押す。「アグロー!」
「だから何だよ」と言いたげな表情で馬のアグロがこちらを向く。

さて、何をどうするゲームなのか分からない。ほかにやることもなさげなので馬に乗る。
やたらめったらうろうろしても何も起こらない。

それでもなんの拍子か、ある場所に行くと不穏な音楽が聞こえてくる。
だんだんその音が大きくなる。

巨像が現れる。これが敵。自分の数十倍の体積を持っている。
(この画像はフィギアだけど)
棍棒の先に小~~さく見えるのがワンダ君。

出会うと、なぜだか忘れたけど怒っていてワウワウ言いながら暴れている。
五階建てビルぐらいのが目の前でドシンドシン暴れている。
何度も踏んづけられ、蹴飛ばされながらも脚の後ろのケバケバに取り付く。
振り落とされないように、握力が落ちないように、しがみついて休み休み後頭部まで上る。
後頭部の弱点が光る。

ほかのゲームでもそうだが、弱点を分かりやすくさらす人って、この世の中生きていけないと思うんですよ。
まあそれはいい。

剣を振り上げて弱点をブッ刺す。
うまく刺すと大量の血がびゅうびゅう吹き出す。
巨像、痛そうに暴れる。本当に痛そう。
それはもう、こっちは殺しているのだから当然なんだけど、
「いってえ、まじ痛え。てめえ弱点刺したな。んなこと刺したら死んじゃうよ」
という断末魔の暴れ方で、グワングワンに頭を振る。
見ているこっちもなんだか申し訳ない気持ちになる。
何やってんだ俺、みたいな後悔の念も湧いてくる。
鮮血で赤くどろどろになってしまった巨像の後頭部で振り落とされないようにケバケバにしがみつく。
手の握力だけでしがみつく。
何度かブッ刺すと巨像が死ぬ。

簡単に書いたが全然簡単じゃない。
弱点に剣を刺すのは確か△か□ボタンの長押しだったと思うがなかなか上手くいかない。
しがみつくのはL1&R1ボタンを押しっぱなしかなんかだったが、本当に手が疲れる。
ちょっと油断すると振り落とされて踏まれて死ぬ。
まごまごしていると握力が落ちて振り落とされて踏まれて死ぬ。
パニクって違うボタンを押して「アグロー!」と無意味に馬を呼んでしまう。
アグロ君は加勢してくれない。主人がこんなに大変なのにどっかで草を食んでいるはずだ。

この辛い敵を十六体も倒す。
しかも冒頭に書いたように、敵をみつけること自体が難しい。
いろんなタイプがいて、
水の中にいる奴で、背中のケバケバに取り付いていると潜った上に電気流されて死んじゃうとか、周りの遺跡を回りこんで柱を登ったり壁を歩いたりしないと巨像に取り付けないとか。

ザコはいないからこっちの経験値アップとかも確か無かった。
武器とか握力は上がったかもしれない。

んで、最終的に、
これが大問題だと思うのだが、

ワンダ君もアグロ君も全く報われない。
なぜだか最初から死にっぱなしの女の子を生き返らせるために、
胃の痛い思い(俺が)までして巨像を十六体もぶっ倒したのに、
何もご褒美がない。チューぐらいさせろよ。

「スタッフロールを見ながら(感動して)涙した」なんつうレビューを読むが、
辛くて悲しくて胃が痛くて泣きたいぐらいだった。


じゃあ、やんなきゃいいのにね。