録画したリンカーンを見ていたら「俺の一品」みたいなコーナーがあって、
「俺のゲーム」をやってた。
今までやったゲームで俺はこれだ、みたいなのを各人が一つずつ出してちょっと語るという。
キャイーンの天野がモノポリー、ウドがマリオカート、雨上がりのどっちかがギャラガ、ダウンタウンの浜田がみんなのゴルフといった具合。
で、
松本人志が出したのが「ワンダと巨像」
うげ。
まさかこれ出してくるとは思わなかった。
松本人志ってやっぱ変わってるなと思う。
知らん人はこのタイトル見たら、
ワンダ君と巨像の触れ合いを描いたほわほわした温かストーリーみたいなイメージを抱くだろう。
さにあらず。
とても辛いゲームなのだ。
こんな感じで説明していた。
「主人公は騎士なんですよ。そんで、敵がごっつでかいねん。で、ケバケバしてる部分に掴めて登れるねん。ウワー暴れてな、つかんでないと落っこちるねん。やってると疲れてきてな、握力が落ちてしまう。俺のコントローラー握ってる握力も落ちんねん」
「やってると、敵の弱点がこう、ピカーと光ってな、そこ短剣を刺してやっつけんねんけど、血がどばー出てな、やっぱり暴れるから握力が」
みたいな説明をしている。
全くその通りなんだけど、この戦いの緊張感と辛さと不条理感が、みんなには伝わってない様子。
(以下俺の記憶、資料なし)
まず、主人公は広そうな空間に放り出される。見た感じ砂漠。かたわらには馬。
びょーびょー風が吹いている。BGM無し。
よくわからないので○ボタンだかを押す。
「アグロー!」
静寂の荒野に主人公の声が響く。ボタンを押すとアグロという名の馬が来るようだ。
呼ばれた馬が「何の用だ」という風情でこっち向く。ちょっといななく。
することが分からないのでもう一度ボタンを押す。「アグロー!」
「だから何だよ」と言いたげな表情で馬のアグロがこちらを向く。
さて、何をどうするゲームなのか分からない。ほかにやることもなさげなので馬に乗る。
やたらめったらうろうろしても何も起こらない。
それでもなんの拍子か、ある場所に行くと不穏な音楽が聞こえてくる。
だんだんその音が大きくなる。
巨像が現れる。これが敵。自分の数十倍の体積を持っている。
(この画像はフィギアだけど)
棍棒の先に小~~さく見えるのがワンダ君。
出会うと、なぜだか忘れたけど怒っていてワウワウ言いながら暴れている。
五階建てビルぐらいのが目の前でドシンドシン暴れている。
何度も踏んづけられ、蹴飛ばされながらも脚の後ろのケバケバに取り付く。
振り落とされないように、握力が落ちないように、しがみついて休み休み後頭部まで上る。
後頭部の弱点が光る。
ほかのゲームでもそうだが、弱点を分かりやすくさらす人って、この世の中生きていけないと思うんですよ。
まあそれはいい。
剣を振り上げて弱点をブッ刺す。
うまく刺すと大量の血がびゅうびゅう吹き出す。
巨像、痛そうに暴れる。本当に痛そう。
それはもう、こっちは殺しているのだから当然なんだけど、
「いってえ、まじ痛え。てめえ弱点刺したな。んなこと刺したら死んじゃうよ」
という断末魔の暴れ方で、グワングワンに頭を振る。
見ているこっちもなんだか申し訳ない気持ちになる。
何やってんだ俺、みたいな後悔の念も湧いてくる。
鮮血で赤くどろどろになってしまった巨像の後頭部で振り落とされないようにケバケバにしがみつく。
手の握力だけでしがみつく。
何度かブッ刺すと巨像が死ぬ。
簡単に書いたが全然簡単じゃない。
弱点に剣を刺すのは確か△か□ボタンの長押しだったと思うがなかなか上手くいかない。
しがみつくのはL1&R1ボタンを押しっぱなしかなんかだったが、本当に手が疲れる。
ちょっと油断すると振り落とされて踏まれて死ぬ。
まごまごしていると握力が落ちて振り落とされて踏まれて死ぬ。
パニクって違うボタンを押して「アグロー!」と無意味に馬を呼んでしまう。
アグロ君は加勢してくれない。主人がこんなに大変なのにどっかで草を食んでいるはずだ。
この辛い敵を十六体も倒す。
しかも冒頭に書いたように、敵をみつけること自体が難しい。
いろんなタイプがいて、
水の中にいる奴で、背中のケバケバに取り付いていると潜った上に電気流されて死んじゃうとか、周りの遺跡を回りこんで柱を登ったり壁を歩いたりしないと巨像に取り付けないとか。
ザコはいないからこっちの経験値アップとかも確か無かった。
武器とか握力は上がったかもしれない。
んで、最終的に、
これが大問題だと思うのだが、
ワンダ君もアグロ君も全く報われない。
なぜだか最初から死にっぱなしの女の子を生き返らせるために、
胃の痛い思い(俺が)までして巨像を十六体もぶっ倒したのに、
何もご褒美がない。チューぐらいさせろよ。
「スタッフロールを見ながら(感動して)涙した」なんつうレビューを読むが、
辛くて悲しくて胃が痛くて泣きたいぐらいだった。
じゃあ、やんなきゃいいのにね。
棍棒の先に小~~さく見えるのがワンダ君。
出会うと、なぜだか忘れたけど怒っていてワウワウ言いながら暴れている。
五階建てビルぐらいのが目の前でドシンドシン暴れている。
何度も踏んづけられ、蹴飛ばされながらも脚の後ろのケバケバに取り付く。
振り落とされないように、握力が落ちないように、しがみついて休み休み後頭部まで上る。
後頭部の弱点が光る。
ほかのゲームでもそうだが、弱点を分かりやすくさらす人って、この世の中生きていけないと思うんですよ。
まあそれはいい。
剣を振り上げて弱点をブッ刺す。
うまく刺すと大量の血がびゅうびゅう吹き出す。
巨像、痛そうに暴れる。本当に痛そう。
それはもう、こっちは殺しているのだから当然なんだけど、
「いってえ、まじ痛え。てめえ弱点刺したな。んなこと刺したら死んじゃうよ」
という断末魔の暴れ方で、グワングワンに頭を振る。
見ているこっちもなんだか申し訳ない気持ちになる。
何やってんだ俺、みたいな後悔の念も湧いてくる。
鮮血で赤くどろどろになってしまった巨像の後頭部で振り落とされないようにケバケバにしがみつく。
手の握力だけでしがみつく。
何度かブッ刺すと巨像が死ぬ。
簡単に書いたが全然簡単じゃない。
弱点に剣を刺すのは確か△か□ボタンの長押しだったと思うがなかなか上手くいかない。
しがみつくのはL1&R1ボタンを押しっぱなしかなんかだったが、本当に手が疲れる。
ちょっと油断すると振り落とされて踏まれて死ぬ。
まごまごしていると握力が落ちて振り落とされて踏まれて死ぬ。
パニクって違うボタンを押して「アグロー!」と無意味に馬を呼んでしまう。
アグロ君は加勢してくれない。主人がこんなに大変なのにどっかで草を食んでいるはずだ。
この辛い敵を十六体も倒す。
しかも冒頭に書いたように、敵をみつけること自体が難しい。
いろんなタイプがいて、
水の中にいる奴で、背中のケバケバに取り付いていると潜った上に電気流されて死んじゃうとか、周りの遺跡を回りこんで柱を登ったり壁を歩いたりしないと巨像に取り付けないとか。
ザコはいないからこっちの経験値アップとかも確か無かった。
武器とか握力は上がったかもしれない。
んで、最終的に、
これが大問題だと思うのだが、
ワンダ君もアグロ君も全く報われない。
なぜだか最初から死にっぱなしの女の子を生き返らせるために、
胃の痛い思い(俺が)までして巨像を十六体もぶっ倒したのに、
何もご褒美がない。チューぐらいさせろよ。
「スタッフロールを見ながら(感動して)涙した」なんつうレビューを読むが、
辛くて悲しくて胃が痛くて泣きたいぐらいだった。
じゃあ、やんなきゃいいのにね。
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