2010年8月5日

うちのお婆さんが敬語を使うんです

うちの猫。
15年近く飼っているから、そろそろ開けたフスマを自分で閉めるようになり、
尻尾は二股に分かれて、助けよや、ねこまたよやよやよやと大騒ぎ、
にはならず、

九尾の人柱力を使って里を襲う、
ようなことにもならず、

普通のおばあさん猫になって、毛の艶もなくなって、よいよいで、日がな一日寝てばかりで、ますます可愛くなっているのだが、ある日。
妻が言うには、
「みこひゃん(猫の名前)が敬語を使う」
と。
どういうことかというと、

「ひさこ(妻の名、仮)さんや、それがしは少しく小腹が減りもうしたので、日清ペットフードの懐石zeppinをも少しよそってはくれまいか」

さてはいよいよ老猫変化して喋りだしたのか、
ということではなく、
何やら態度が他所他所しいというのだ。
よくよく見ると、餌をあげても、
「これはなんだ。よく分からないのでプイとしよう」と行ってしまうかと思うと、ゆるりと振り返って、
「あいや、待てよ、これは何と言ったか、なにやら、餌、うん、これは餌というものではなかったか。ということは食べる物であるな。小腹はすいていたかしらん。というかなんだっけ、ここは涼しいな、風の通るこの畳のいつものところで少し伸びて寝よう、あれ、何を考えていたんだっけ、ちょっとばかし撫でられたい」的な中途半端な表情をして、何がしたいか結局よく分からずふらふら、ゆるゆると居間を通り越して行ってしまう。

「敬語を使うかどうか知らないが確かに徘徊老人のようであるね」
と少し妻に同意する。

かと思うと翌日には普通に戻ったりするという。俺には基本的に無関心な猫なので、その微妙な違いを見極めるのは非常に難しいのだが。

かと思うと、夜中に風呂場で断末魔的な鳴き声を上げるので何事かと駆けつけてみると、その俺の顔を見て「どうした貴様、何を慌てている、この夜中に」的な顔をされる。

夕べはかたわらで毛布をもみもみしていて、一緒に眠ろうとしていたところでゴキブリが飛来。妻が退治しているのをはらはらして見ていたらいつのまにか猫はいなくなっていた。ゴキブリやら虫やらから逃げまわるようになってだいぶたつ。

2 件のコメント:

  1. ウチのおばあさん(雑種:シャムとのハーフ)は
    二十歳まで生きて御座ったんですが、14-5歳の頃は、近所の若いオス猫を
    連れて歩いてて、森光子さん(なぜか敬称)みたいな状態でした。

    ただ、此頃を過ぎると、外出も自宅庭とか両隣だけとかになり、
    17-8歳の頃はジャニーズ系(?)と遊ぶのもやめ、
    自宅の中で過ごすのがほとんどになりました。

    殆ど寝てましたけど、
    若い頃は全く鳴かなかったのに、用事があるときは鳴く用になり、
    「年を取るとネコも変わるんだなあ」とちょっと感心した覚えが。

    残念ながら尻尾は1本のまま。人の言葉もしゃべりませんでした。

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  2. そんなに長生きなんだあ。うちもまだまだ大丈夫だなあ。

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