2010年10月13日

遥かなるりょうもう

昨日の話。

群馬県の県庁にちょいと用事があったので旅に出た。
調べると中央線で東京まで行っちゃって新幹線に乗るのと、
武蔵野線の大宮に入っていっちゃう列車を使って在来線で行くのと、発着時刻が変わらない。
なので珍しい大宮行きの武蔵野線に乗る。すげえ混んでいる。
武蔵野線は首都圏をぐるりと回る。放射状の主要路線に遠慮してか駅名はどいつもこいつも北府中、西国分寺、新小平、新秋津、東所沢、北朝霞、、、と、北だの新だの西だの東だのついてなかなか奥ゆかしい、とゆうかマイナー感たっぷりで好ましい。(でも新座は「シン・ザ」と読まないように)

漫然と乗っていると西船橋、果てはぐるっと回って(京葉線)東京につれていかれてしまうが、快速むさしの号ってのがあって、こいつだけは何の気まぐれか東北線に乗り入れる。車両は、なんというのか知らぬが、高尾以遠の中央線で見かける青い古いタイプのやつ。ボックス席に無理やり尻をねじ込んで座る。

西国分寺に5分遅れで入線。大宮での高崎線への乗り換えが4分ぐらいしかなかったので焦るが、運転士が張り切っているんだかなんだかで、ものすげえガタゴト加速して大宮に定刻で到着。到着時のアナウンスは少し誇らしげだった。

高崎線は前何両かを籠原に置いてきぼりにするのは以前乗って知っていたので、ちょい後ろに乗る。無事高崎に到着。前橋には両毛線という、おそらく毛が生えた電車に乗り換える。

ホームには昔「湘南電車」と呼んでいたオレンジと緑のラインのやつが止まっている。毛は生えていない。ドアは手動。渋い。うつらうつらしていたら新幹線でやってきた凪部長と偶然合流。新前橋駅下車。駅前になんもないので一服してタクる。

県庁の仕事が終わって、前橋駅に出る。駅周辺の適当なうまいもの屋で群馬めしでもしゃらくさく頂こうとの腹だが、なんにもない。

これがほんとになんにもない。
昔は栄えたであろう駅前商店が寂れたとかそういうのではなくて、最初からなにもなかったような荒涼としたなんにもなさ。あるのは豆腐屋ぐらいだ。おからを無料で置いていた。県庁所在地のJRの駅なのに。そりゃ、JRの駅って田舎の方行くと繁華街から離れてはいるものだが、それにしてもなさすぎ。駅構内にマックがある程度なのだ。仕方が無いので15分ほど歩いてちょっとしたモールのようなとこで水沢うどんを食う。

さて、お楽しみはこっからだ。
なんのための旅(日帰り出張だけど)か。
決まっている。電車に乗るためだ。乗ったことない路線の電車に。ここまで来て、のほほんと高崎に戻って新幹線で効率よく帰社する愚民の平民の、常識とか効率に縛られた脳は私にはない。

東武のりょうもう号に乗りたい!
これが今回の主眼なのだ。

前橋から再び両毛線に乗る。高崎方面ではなく、逆の小山行きに乗る。
両毛線知らずのために一応解説すると、両毛線というのは群馬県の南部を東西に走る県の主要都市を結ぶ幹線だ。東京では天下に君臨する中央線に相当すると言っていいだろう。

これで伊勢崎に出て、そっから東武伊勢崎線の特急りょうもう号浅草行きに華麗に乗り込むのだ。

中途半端な色に塗装され、窓が汚れ、蛾がたかっている両毛線の車両に乗り込む。蛾ぐらいなんだ。小さいころ八高線で社内のカメムシに悩まされたではないか。

座ってどれどれと検索してみると、伊勢崎駅で1時間ぐらい待たないとりょうもう号に乗れない。しかも伊勢崎から太田まで普通の東武電車に乗る必要がある。
いかんではないか。

もう東京に戻るのは諦めて赤城の山に登って月でも眺めようかと嘆息していると、凪部長が的確かつ斬新な転進計画を進言した。さすが群馬県出身。中島飛行機のお膝元。その嗅覚は零式戦闘機並み、視点の的確さは百式重爆撃機・呑竜並みに研ぎ澄まされているのだ。そして両毛と東武の匂い濃く漂よわせてこの男はこう言い放った。

「このまま乗って栃木まで出て、そっからスペーシアに乗りましょう」

どういうことかというと、単純化すると、浅草を出て北に進む東武の幹線はY字になっていて、Yの上左っかわが伊勢崎駅に、右っかわが栃木駅を経由して日光・宇都宮方面へ行く。そのY字の左側の線を諦めて右側の路線で帰京しようというのだ。この路線には「きぬ」とか「けごん」といった色っぽい名前の特急が走っていて、温泉やら酔っ払いの匂いを車内に積めこんで首都圏に突入する。とんがった車両が導入されてからスペーシアって愛称になっている(いいかげんな知識)。まったく思いつかんかった。

今回新たに塗りつぶされた脳内路線図。
両毛線高崎-栃木、、アレ、あと2駅乗ったら全線制覇だったよ。

って、ちょっと待てよ。日光線の特急って浅草-鬼怒川間乗ったことあるな。
ってことは新規は両毛線だけか。
ああ、伊勢崎線のりょうもう号に乗るのはいつのことになるやら。
沿線に全く用も縁も無い。

そういうわけで、仕事の用事は群馬なのに、栃木から帰って参りました。
ええ、その通り。阿呆です。
電車に乗りすぎて今日は腰がすごく痛い。乗り鉄は俺には無理だ。

2 件のコメント:

  1. 凪's部長のブログを読んだ時から、同行者の影がちらついていましたが、予感は当たっていました(笑)。

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  2. 「おおた市民債 」の取材に行こう!

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