2010年1月12日

土偶展

土偶展に行った。上野の東京国立博物館。 土偶といえばこれですね。合コンで、 「どうだったよ昨日は、かわいいの来た?」

「いやあ、全然だよ。リックドムと土偶」

といった場合の土偶は、だいたいこの画像が浮かんでいるぐらい土偶の代名詞と言っていいだろう。
スノーゴーグルつけているみたいだから遮光器土偶というのだそうだ。 初めて知った。
こういうのを代表として、あと有名どころでこれとか。
実物はやっぱり良かった。
斬新なデザイン。後世に評価されようという気合が全くなさそうな奔放感。

展示のしかたもいい。ガラスケースに入っていて、後方からも見られる。
ゴーグル土偶の背後の衣服の細かいところとか、
ハート顔の奴を斜め後ろから見たりすることができる。

ところで、 背後から見ると、たくさんの観覧者が土偶を見入っているのが見渡せる。
そこで、 なんだろう、このほのぼのとした雰囲気はと思って思い出したのは、
小学校体育館で催される展覧会。 息子の、娘の、紙粘土工作を見守るかのような暖かい視線。

というのも、 画像で挙げたような代表的な奴や国宝級のやつは縄文時代のプロの仕事(たぶん)なわけだが、 ほかに小学生の仕事と思える雑ぶりなのもたくさんあるのだ。
例えばこれなんかはとてもいいプロの仕事なのだが
明らかにこれを真似して作ろうとして、
「あーん、足がうまく曲がらないよう、お父さん。あ、とれちゃった」 みたいなのもたくさんある。

あと、 縄文式土器の大きな壷の模様として、
展示解説には 「恍惚と踊る躍動感ある女性」みたいなことが書いてあったのだが、
どう見ても 「寝癖のついたふにゃふにゃな、ゆるキャラの女性」 の物があったり、
壺の中を覗き込むようにして、壺の縁にくっついた土偶とか、
なかなかバラエティに富んでいる。

縄文時代から、日本人は可愛いキャラを作るのが得意なのではないかと思った次第。

その後常設展を見たが、あまりにも膨大な展示物に圧倒され途中から早足。
道成寺の毘沙門天像の可愛い顔と、
見事な活字のような写経の、最後のサインの(足利)尊氏の字がヘタクソだったことを今回は記憶にとどめておこうということで。

売店では鳥獣人物戯画の手ぬぐいとブックカバーを買う。

1 件のコメント:

  1. あー。そうそう。コレ行かないと。。
     遮光器土偶のためにうっかり青森行くトコだったんだよ。

    今月~来月はコレとbunkamuraのジュエリー展を行っとこうかと思ってる。

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